最近よくこいつあっちこっち平日なのに遠出してんな??と思われているかもしれませんね。
一部の方はご存知かと思いますが、現在処方されてる薬の調節やらその他諸々のために休職中なんでございますの。時間だけはあるんですねー。体力とお金あんまりないけどねー。できたら年末まで休ませてほしい。
これまでに飲んできた薬の離脱症状がまあきつくてとても断薬できそうになかったので処方変えて様子見やで、という感じっすねーたまにしにたくなるけどまあげんきー。なにしろ最大限のストレッサー上司の声が一切聞こえない!ついでに午後からの個人的に不快だったラジオもない!快適!!
んで、最近は更に刀の事ばっか書いてますよね。あとたまに映画とか。
私が今年になってから見事に刀剣沼にドボンしてしまったおはなしでも書いておこうかなー別に需要はないけどーなんとなく書き散らかしたくなったから書くだけよー。
ザクっと先に言っておくと、がんばって追っかけてたバンドが無くなったりなんだったりする中で、べつの趣味の1つだった美術館博物館行くことに今大量にエネルギー持ってってる感じですかねー。
去年京都の国立博物館にて特別展示
「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」という、日本刀にスポットをあてた展示が開催されたんですよね。去年日記がわりにここに色々書いたけどね。その時の私は「へー、近いしなんかいま流行ってるんだね、行ってみっか」ぐらいにしか思ってなかったのよね。
で、いざ開館前に行ってみたら、既にアホみたいに長い列できてて、殆どが女性っていう…しかも間違いなく「刀剣乱舞」やってますねっていう人がモサモサいたわけです。
正直「やべえところに来ちまった」感すごかったのね。
でもいざ入館してみて、伊武さんの音声ガイド聞きながら本物の日本刀を観てみたら、とんでもなく綺麗だった。ただの鉄の塊があんなにキラキラしてて、「日本刀って美しいんだ」と思った。
で、だいぶ斜め上の感想をもってしまいました。
「あたしもこれ作りたい」その後、実際刀鍛冶になるには??と調べたら、どうにも難しいらしいことが判明いたしまして。断念したんですよねー。実際に職人さんにお話を聞いたときは「腕に一生消えない火傷の跡が残るから女性にはおすすめしないねぇ」といわれました。しょぼん。
その年、年末だったか。「刀剣乱舞」が映画になるぞーという話を見かけまして。アクション映画とかは見るのが好きなので、ついったのふぉろわさんとかにお話聞いて、んじゃ行ってみるかーと思ったのね。
だいーぶ前ですが映画館で「シェイプ・オブ・ウォーター」を観て以来、「映画館で一人のんびり映画見るのってこんなに良いんだ!」と気付いたので、
今年(2019年)は出来るだけ映画館いくぞ!とは思ってたんです。
ちなみに今年一本目は、監督・照屋年之「洗骨」でした。めちゃくちゃ泣いてしまった。みんなもみて。
で、さーてゲームの方はどうしよ、とゴロゴロしてたら、
「今ゲーム始めると映画に出てくる七振の刀剣男士がもらえるよ!一部はめっちゃレアだよ!」という話を聞く。艦隊これくしょんはやっていて、それに近い&難易度下がったゲームだときいていたので、んじゃちょっと手を出しみるかー、とプレイ開始。
もともと「ひたすら同じマップをグルグル回ってレベリングするのだいすき」「ただひたすら上がっていくレベルやら経験値やらの数字をみるのだいすき」という私には、もりもりレベルの上がるとうらぶはストレスの発散にもなってました。無双オロチとかで敵が無限に湧いてくるところで数字カンストするまで延々斬って遊んだりする人なんですよわたし…。
で、しばらく遊んでから、いざ映画を観てみたんですが。
日本号さんめっちゃかっこよくない!?!?(役者さんご本人が男前なので当たり前ですが後日円盤特典のブロマイドで号さんお一人で写ってるやつ拝んだらまじおとこまえすぎてしんだ)
いわゆる「2.5次元」にハマるひとの気持ちがなんとなくわかりました。
見た後にゲームもプレイしつつ思ったんですが、今時の「2.5次元」やれる役者さんてとんでもなくすごいんだね。元のキャラクターを演じてる声優さんとは声質が違ったりする人も少なくないと思うんだけど、イメージ壊しちゃダメなわけで。多分役者さんは徹底的にそのキャラクターを追求して、頭に叩き込んでるし、立ち姿や所作ひとつひとつにもめちゃくちゃ気を使ってると思う。
アニメや漫画やゲームの舞台化、というと、私のこれまでのイメージは、「2.5次元」なんて言葉が無かった頃のテニミュ。1期目はガチガチにうまい舞台俳優さん&見た目が完璧に越前リョーマなやなぎくんというキャスト陣で固めてきて、まだファミリー向けの要素があったんですよね(この辺りは妹にガチプレゼンをされた)
で、2期はニコ動とかで流行りました「空耳ミュージカル」っていう…まあいろんな意味で話題になったりしたイメージ。でもこの辺から「若い役者の登龍門」的な感じもしてきたなーって。
ちなみに私はテニプリに関しては一回だけジャンプフェスタ行ったくらいのふわーんとしたかんじのひとだし、再放送してたアニメ時々見たりするくらいで、単行本買ったりDVD買ったりとかしなかった。あらすじはなんとなく知ってた。
それからだんだんいろんな漫画の舞台化があるんだねー、くらいに流してたら、10年くらい経ってて。
で、いざとうらぶの映画見てみたらまあビックリですよ。
「ちゃんとその役を演じられる人」がやってて、メイクやウィッグやカラコン、衣装なんかにもスキがない。で、更にこれでガンガンアクションしてるし(もちろんスタントマンもいたとおもうけど)
これ、映画じゃなくて舞台の方はこんなとんでもないことを日に数回&何日もこなしてるんですか!?
こんな感じで「2.5次元ミュージカル」に対するイメージがひっくり返った平成最後でした。
そうなると刀ミュ見にいっちゃう??と一部の人にはきかれたりしたけど、うーん、舞台俳優を追い始めると何かあった時のダメージがでかいのを妹を見て知ってたので(やなぎくんの交通事故やら逮捕者が出てその人が出てるDVD販売が打ち切られたりとか)とりあえずTwitterとかで2次創作のイラスト見る程度でいいかなー、と思っていました。でも役者さんのTwitter見るとなんか和むので何人かフォローはしている…。
福岡での「侍展」の宿を確保する程度だけしつつ、何人か2次創作されてる方のフォローして気づきました、夏の始まりごろ。
とうらぶファン学問の方向でのガチ勢多いな!?それぞれの刀の来歴やら逸話を踏まえた上で2次創作されたり、もしくは真面目な考察本を作られてる方もたくさんいて。
そっか、私、「刀きれい」「自分でも作りたい」以前に、「刀剣そのもの」を知らなすぎるんだ。ちゃんと勉強したい。で、どうしたらいいんだ?わからんぞ???とりあえずディアゴの週刊誌買うか??
そんな時にふとTwitterで目にしたのが、岡山県で行われる「初心者に向けた刀剣鑑賞講習会」、そして京都での「現代刀匠の方との座談会」のお知らせでした。
岡山で行われた講習会は、国宝「山鳥毛」を備前長船に里帰りさせたい、というプロジェクトのなかのひとつのイベントでした。
しかし私は山鳥毛?きいたことないな??と思ったので、初めて写真を見て、びっくりしました。なんだこの刃紋。みたことない。でも、すごい。というまあおばかさん丸出しなコメントしか浮かばなかったのですが。
でも、こういった宝物が、100年1000年と、ずっと先まで大切にしていってもらえるなら、やっぱり、きちんと管理ができる場所、設備の整った博物館や美術館にいてほしいな、と思ったので、鑑賞会への申し込みを決めました。
もちろん現在の所有者の方が「管理ができない」とは言いません。でも、ご本人が亡くなったりした場合、どうなってしまうのかわからないことがあるので。
例えば、のはなしなんですが、
とある分野の専門家・研究者の方が亡くなりました→遺族の方が遺品整理として、大量の専門書を「ブックオフ」に買い取ってもらう→へたすると値段がつかずに処分されてしまう
まあそんな事もあり得るんですよね。
きちんと商品として棚に並ぶ事もありますけどね。ただびっくりするくらい安かったりして。私もAmazonで2500円でマケプレで売ってた本をブックオフで発見したら、700円で買えてしまいました…ありがたいといえばありがたいのですが…。
話を刀剣鑑賞会のあれこれに戻しますね。
岡山には、以前なんとなく両親にくっついて行った旅行の思い出しかなかったので、「自分の意思で目的を持って行く」のは初めてでした。こういうの、ライブの遠征とかと一緒で、ワクワクしますね。
当日は服装の細かい規定とかもなく、とても初心者にはありがたい感じでした。場所によってはTシャツやデニムがNGというとこもあるんですって。
受付後に刀剣鑑賞の為のマニュアルをいただき、山鳥毛里帰りの為の寄付もして、会場となった吉備津彦神社でお祓いも受けてから、いざ鑑賞会へ。
最初は模造刀で扱い方を練習させていただいたり、鑑賞できるお刀の側に丁寧な解説文が添えられていたりと、とてもいい勉強になりました。
日本刀は、刃の部分と持ち手の部分の間に、「鎺(はばき)」という金具がついているのですが、ものによってはほんとにスルッと外れてしまいます。その為今回は短いヘアゴムで鎺が外れないように固定されていました。とんでもなく初心者にはありがたい鑑賞会でしたね。本来なら親指の爪を当てるような感じで固定して外れてこないように持ってね、という事でしたが。
またこの日は「備前焼」の山鳥毛の写しを手掛けられた陶芸家の方、「日本号倣い」を手掛けられた彫金師さんもいらっしゃって、色々お話も聞けました。
それと、用語だけ、写真だけ、だとやっぱり理解できない事、多いです。実物と解説をあわせて、実際に手に持ってみて、「ああ!これがそうなんだ!」って理解した時は感動しました。
この日は山鳥毛里帰りのための寄付の返礼品として、「備前長船刀剣博物館」の入館が一定期間無料になるサンクスパスポートをいただきました。
さて、日が変わりまして、夏の2日間行われました、京都藤森神社での座談会。当時藤森神社の宝物館で展示されていた「鶴丸国永」「三日月宗近」の写しを作刀された刀匠さんのお話をきいたり、また直接お話させていただいたりと、めちゃくちゃマッタリな座談会でした。しかも今回は「すぐに手入れするから大丈夫なので、刀身触ってもいいよ!よそでは絶対やらないでね!」という。ドキドキしながら、すこしだけ触らせていただきました…。
更にこの刀匠さんは、過去に行われた「戦国無双の刀剣展」で展示されていた「戦国無双登場キャラクター・森蘭丸の大太刀」再現刀、現在建勲神社にある「薬研藤四郎」再現刀なども手掛けておられます。今回は大太刀の再現刀も展示、そして参加者全員、持たせていただきました。
ちなみに重さは2.1キロ程なんですが、持つ場所のせいでめちゃくちゃ重たく感じました。長さは全体で7尺以上。拵つけたらさらに増量します…むり…これは振り回せない…!
2日間参加したので合計3回持たせていただきましたが、最後は刃紋が見たかったのでお願いすると、はいよー、と先端を刀掛けに置いて、白熱灯がよく当たるようにしてくださいました。最初に見た時は、あれ?直刃??と思っていたんですが、白熱灯で照らしたら全然違う刃紋がフワって浮かんだんです。めちゃくちゃ感動しました。
「実物を手に持ってきちんと観る」「現代の職人さんとお話をする」という機会に偶然恵まれ、例え手に持てなくても、いろんな刀を観たい。もっと知りたい。そんな気持ちが大きくなり、見事に沼にドボンしてしまった、令和元年の夏でした。まあ、まだまだ刃紋の見方がちょっとわかってきた、くらいのぺーぺーですけどね。
あとの休みの間に図書館の利用者登録とか色々しなきゃね…ああ、あとエアコンの修理とか写真のおひっこしとか…諸々…。
本当なら、働きながら週末や有給休暇使ってあっちこっちに行って、というのが理想なんですが、私生活がきちんと回らなくなるくらい部屋がゴミ溜めみたいになってたんですよね。とにかく物だらけという。んで、身辺整理や薬の調整もしたいし、もうむりぽー、と会社に診断書を出してきました。そういえば薬飲み始めてこの秋でごねんになるのよねぇ(´-`)離脱症状きついやつはなんとかバイバイできたっぽいけど、寝る前の薬はどうにも効きが悪いことが多いですなー。今日も全然眠れなくてとりあえず2時間くらい目をつぶって横になってました。こりゃー今晩の夜行バスはさぞよく眠れることでしょう…。
というわけで、今週と来週、これで遠征はしばらくお休みする予定ですが。
明日から福岡市博物館での
「特別展「侍」~もののふの美の系譜~The Exhibition of SAMURAI」前期後期と参戦予定です。
そして来週は岡山県備前おさふね刀剣の里 備前長船刀剣博物館での
「一文字と長船」に2日、できたら3日通います。わきわき。
京都市内でもまだまだ色んなところで刀の展示があるので、そちらもまわりたいですね。
そんな感じな今日この頃。
上司はもう人としてどうかと思うし一日中どっか他所に行っててほしいくらいなんですけど、刀のためにしごとがんばる!という目標もできたので、ちょっと休んだら、まあゆるゆる社会復帰いたしますー。
あ、最後になるけど大太刀持たせていただいた時の写真貼っときますねペタペタ。
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